加藤 崇 院長(つばさ歯科医院)のインタビュー

つばさ歯科医院 加藤 崇 院長

つばさ歯科医院 加藤 崇 院長 TAKASHI KATO

1989年に奥羽大学を卒業後同大学で助手として教鞭をとる。その後1998年に金沢区で現在の『つばさ歯科医院』を開院し今に至る。

個性を活かして歯科医師の道へ

幼い頃から細かい作業が好きでプラモデルや鉄道模型を作るのが得意な子供でした。父が医師でしたので日常から医療との距離が近く、医療に携わりたいとは考えていました。その中で、将来自分に向いている仕事は何かと考えると細かい作業の多い歯科医師が私の個性には合致していると考えこの道を歩みました。大学は奥羽大学に進学し、その中でのクラブ活動や、医局での生活を送る中で後輩に物事を教えることは自分にとって苦でないと感じ、奥羽大学卒業後10年間学生に向けて主に銀歯や入れ歯の制作をする補綴を専門に教鞭をとってきました。その後は出身の横須賀に近く、気候も暖かいこの金沢区で1998年より『つばさ歯科医院』を開院し今に至ります。

人に優しい歯科医院として地域の方に貢献する

歯科治療はもちろん医療ですので痛みなどの症状がある方が改善されることは当たり前です。その中で心がけているのは患者さんに対して思いやりを持った対応をすることです。具体的には、治療はどのくらいの期間がかかるのか、どのような治療をするのか。それを丁寧に患者さんに説明しています。患者さんの中には時間がなく、治療を早く終えたいという方もいらっしゃります。そんな方にはゴールを予め設定し、どのような治療が必要かを予め考え設定して治療の行程の予約をとってからスタートを切るようにしています。そうすることで患者さんはいつ治療が終わるのかが明確になりますし、忙しいスケジュールの中でも予約日を避けて診療を受けてくださるようになります。もちろんこれは一例に過ぎませんが、全ての患者さんに対して丁寧に思いやりを持って相手の立場に寄り添って対応することを心がけています。

外来で来られるうちに治療を終わらせる

当医院では訪問診療も行っています。その中で考えている医院の方針は6070代の方で足腰がしっかりとしているうちに治療を終わらせることです。そうすることで将来ご自宅から出られない、施設に入っているといった状態になっても健口寿命が伸びます。治療が終わっている状態であればご自宅や施設での診療も楽になります。例えば先に入れ歯を作っておけば、歯茎が細くなり入れ歯が合わなくなったとしても入れ歯を調整するだけで終わります。一から訪問先で入れ歯を作成するのは患者さんの体力的にも負担が大きくなります。また訪問診療と医院での治療では器具などの違いから出来ることが違いリスクも異なります。介護タクシーでご来院いただけることも可能ですが、どうしてもお体に負担がかかってしまいます。せめて健康でいれるうちに8割は治療を終わらせておけるようにしましょう。私はみなさんが自分の歯や入れ歯で食べられるようにいて欲しいと考え医院の方針として掲げています。

今後の医院の展開

近年はご高齢の方が増え、近隣には施設も多くなってきています。訪問診療や通院される患者さんとお話しすると、ご相談事として多いのはインプラント治療でなく入れ歯に対してのご相談を多数いただきます。私の元々の専門が補綴ということもあり、入れ歯の種類に関しての知見は多く持っています。インプラントは手術になるから怖い、抵抗があるといった方は入れ歯に関して多くの選択肢がありますのでご相談ください。保険内でできるものや入れ歯のサイズと様々な選択肢を提示します。また病院との連携という点も今後重要になってくると考えています。入院患者さんの口腔内の状況を整え、言語聴覚士の方や主治医の先生と一緒に患者さんの健康を支えていきたいです。例えば入院中にリハビリを行なっている方で、後遺症などの影響から会話しにくそうにしているというわけでなく、入れ歯が気になる可能性もあります。その場合はぜひ一度ご相談ください。他職種の先生たちとも相談して総合的に診れるようにしています。訪問診療も初期は歯医者の出前のような形態でしたが時代は変わり今は様々な事が必要になっています。これからは病院の対応をしたり、老人ホームでは食べる飲むに関してや摂食嚥下なども含めた対応が必要になっています。方針として掲げてはいますが、医院で診療が終わらなかったからそれで終いというわけでなく、先の場所に行っても口腔内の健康を管理できるようにしていきたいと考えています。

地域の皆様へ

先述も致しましたが外来で来院できなくなる前にしっかりの歯の治療を終わらせるようにしましょう。その為にはまずかかりつけ医を持つことです。もちろん先生や医院と合う合わないはあるかと思いますが、金沢区には100件を超える歯科医院があります。その中からご自身と合う歯科医院を見つけてかかりつけ医にしてください。かかりつけ医を見つけた後には定期検診を受診しましょう。どうしても痛いから歯医者に行くという方がほとんどだと思いますが、検診の結果何もなければメンテナンスや予防をするだけで終わりますし、なにかあればその場で治療することもできます。早めの予防が重要です。皆様の今後の健口寿命のためにもぜひご検討いただければ幸いです。

※上記記事は2024年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

つばさ歯科医院 加藤 崇 院長

つばさ歯科医院加藤 崇 院長 TAKASHI KATO

つばさ歯科医院 加藤 崇 院長 TAKASHI KATO

  • 出身地: 神奈川県横須賀市
  • 趣味: 旅行
  • 好きな場所: 飛行機の窓際の席
  • 好きな音楽: 邦楽ポップス
  • 好きな映画: アクション洋画
  • 好きな本: 推理小説
  • 好きな言葉: みんな仲良く

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