松井 伸道 院長（松井歯科医院)のインタビュー

父からの助言で目指した歯科医としての道

私は先天性股関節脱臼で足が悪く、父から足に負担がかからなくて生活ができる職業という点から「将来は歯科医になってみてはどうか」と言われました。歯科に関しては何も知りませんでしたが、助言もあり小学生の頃から歯科医になると漠然と考えていました。
当時は歯科医師が少なく、世の中のニーズがあった時代でした。私は日本大学松戸歯学部に入学しました。楽しい大学生活と思っていたら、卒業するのにも大変な時代で新設校のため国家試験100パーセントを目指していて、卒業まで大変でした。
卒業後は「鶴見歯科医院」という歯科医が60人ぐらい在籍する大学病院のような場所で働き、その後は金沢区の「加藤歯科医院」でお世話になりました。
金沢区の工業団地内に医療施設をつくるということで、昭和58年5月より、この地で開院。そして今に至っています。

健康に対して歯科医としてできる事を全力で

私は診療する中で患者様に喜んでもらえるにはどうしたらいいのか自問自答しながら診療しています。全ての診療を自分ができるわけではないので健康に関して歯科医として手助けできる事を患者様に全力で行います。健康の主となるのは食べる事と寝る事、そして遊ぶ事。食べることは高齢化した時にも重要になってきます。皆様当たり前に感じるかもしれませんが、いつでも好きなものを食べることが出来るのは幸せにつながります。そのお手伝いができるよう考えて行動するようにしています。それは私だけでなく医院のスタッフも同様で、皆、患者様の事を想い行動しています。この気持ちが伝わり、患者様からスタッフの行動を誉めていただく事があるのですが、そのお言葉は私にとって歯科医をやっていて良かったと思う嬉しい瞬間の一つです。当院の患者様の多くは20代〜70代くらいの年齢層の方でお子様は少なめです。その為歯周病の管理、クリーニング、一般歯科診療、インプラントなどを主に行っています。

常に新しいことに挑戦していく

当院は信頼信用を得ること、健康の架け橋となること、そして常に新しいことに挑戦していくことを方針として掲げています。変化していくことに関しては、前に良かったからと言ってまた同じ手法を取り入れるのではなく、さらに良くなるために新たな手法を模索するようにしています。また患者様、スタッフ間で思いやりを持つことにも重きを置いております。患者様に対しては時間を守る点が一つだと考えます。地域柄会社の休憩時間に来院予定の方が多くいらっしゃりますが、その方が予約したのに15分待たされると困りますよね。予約した意味を考え当医院では予約時間にシビアに行動しています。それもあってか当医院の患者様も予約の時間にはきっちり来られますし、遅刻する場合でも事前に連絡をいただける方がほとんどです。これも患者様を思いやることの一つですね。他にも痛みの少ない治療を心がけています。実は私自身怖がりでお医者さんにいくのも苦手なのですが、麻酔する時に痛くないように少し温めたりと準備を綿密に行うようしています。恐怖からショックをおこすケースがあるのでそうならないような環境づくりを行なっています。医院ではアロマを使用していますが、それは歯科医院特有の匂いを極力少なくするためで、嗅覚から恐怖を連想させないために行なっています。スタッフに関してはお互いに思いやりを持って接する事を重視しています。スタッフ同士がギスギスしている環境だと特に治療中の視界が遮られている患者様には伝わりやすいのでそのような事態にならないよう、スタッフ間のコミュニケーションには気を使っています。

噛む事の重要性と歯周病予防

噛むことはとても重要な事です。例えば肥満の方はあまり噛まずに飲み込むように食べる方がいます。これは脳の中の満腹中枢が、まだ働かないうちに、必要以上に食べてしまっています。よく噛んで食べることにより、少ない量でも、満腹中枢が働き、食べる満足を得られます。それだけではなく、よく噛むことが五感を刺激し、口の周りの沢山の筋肉に働きかけ、唾液をだしたり、健康にとても寄与します。
しかしその機能をする歯や歯肉が良くないと噛むことができません。この機能の手助けをすることが歯科の役割だと思っています。
又、歯周病については30～40代の働き盛りの頃から定期的に管理されている方とされていない方では、大きな差がでてしまいます。歯がなくなってから、その大切さが実感できる方も多いようです。早い段階から歯周病の予防をしていく事が大切です。自分の歯で8020を目指しましょう。

地域の皆様へ

松井歯科として、皆様の健康の手助けができれば光栄と思っております。
通っていただける患者様が口の中がスッキリして、美味しいものを食べられると言っていただけるように信頼信用を得る歯科医院として、精進していきます。

※上記記事は2024年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。