小岩 謙誠 院長(なごやか歯科クリニック)のインタビュー

なごやか歯科クリニック 小岩 謙誠 院長

なごやか歯科クリニック 小岩 謙誠 院長 KENSEI KOIWA

横浜市金沢区出身
明海大学歯学部卒業の後市内勤務医を経て、平成18年「さわやか歯科クリニック」を開院。平成26年に「なごやか歯科クリニック」を開院。現在に至る。
(最寄り駅 金沢シーサイドライン並木中央駅)

なにより、こまっている人を助けたい

困っている人を助けたい、という強い思いがあり、医療系の仕事に就きたいと考えていました。親からの勧めもありましたので、早い段階から医学や歯学に魅力を感じていましたね。歯科医師になって、専門知識と技術で人の役に立ちたい、長年、歯のことで悩みを持っている人を救いたい、という気持ちでこれまでやって来ましたし、これからも日々、研鑽を積み重ねて、ひとりでも多くの患者さんに「ありがとう」と行って貰えたら、とても嬉しいですね。
(歯科医師の仕事とは)自分のした行いが、そのまま自分の結果として返ってきます。患者さんは乳幼児から90歳を超えた方まで、多様にいらっしゃいますが、それぞれのみなさんのご要望にあった治療と診療に努めています。

患者さんに寄り添い、痛くない治療を

患者さんを治療するに当たって、心掛けていることが幾つかあります。大切なことは、「患者さんに寄り添う」歯科医師であることです。自分が患者だったら、と思いを巡らせること。こういう具合にして欲しいな、とかこんな風に言葉がけをしてくれたら良いな、なんてことですね。あなたの症状には、このような治療方法があります。もちろんひとつきりとは限りません、などのことを症例を挙げて出来る限り解りやすくご説明しています。「なごやか歯科クリニック」の患者さんには、東南アジアや南米から家族で来日されたみなさんも多くいらっしゃいます。中国から来日された子供は虫歯だらけだったりもします。日本に来て、食文化が多様になったり、ときには歯磨きなどの生活習慣がない方など、生活文化が異なる患者さんにも寄り添い、治療やときには歯磨き指導も行っています。
また、「痛くない治療」も常に心がけています。麻酔も痛くないように、最初のチクッとした痛みすらないように、手技を磨き、心を配っています。

ご本人がどうされたいか、これが最も重要なのです

患者さんご本人がどのような治療を希望されているのか、困りごとはどのようなことなのか、ご要望に則った診療が鉄則です。
ご高齢の患者さんに多く見受けられる症例が、「根面カリエス」です。聞き慣れない言葉ですが、これは、歯の根元(歯根)に出来る虫歯です。歯の根は歯茎に覆われているため、虫歯になりにくいとされていますが、ご高齢の方や歯周病が進んでしまった方など、歯茎が下がって歯根が露出してしまい、虫歯になりやすいのです。歯の根元は、エナメル質でなく象牙質ですので、酸に弱く、気がついたときには虫歯が進行しており、治すことが困難です。重度の場合は、抜歯が必要です。
根面カリエスの予防や進行の抑制には、正しいブラッシングが重要です。「磨いている」つもりでも「磨けている」でしょうか?。歯茎が露出して長くなってしまった根元は、歯ブラシを当てにくいので、とても磨きづらいのです。力任せにゴシゴシとブラッシングをし続けていると、更に悪化してしまいます。症状に適した歯ブラシ、歯磨き剤、マウスウオッシュの選び方から、歯磨き指導もご相談ください。

「1口腔1単位の治療」を命の最期までご一緒に

「1口腔1単位の治療」を特徴としています。これは、口腔機能に関連する全ての部分をひとつの単位として、治療を行うことです。痛みのある歯だけでなく、歯茎、歯肉、歯を支える骨などの歯周組織や、噛み合わせ、顎関節などを総合的に見て、治療後の口腔の健康を長時間保つことを目的としています。以前は痛む歯や、問題のある歯の治療のみを行う方法が主流でしたが、予防に対する処置が出来ないという問題点がありました。その一方、「一口腔一単位」の治療では口の中全体を診察し、虫歯や歯周病、噛み合わせ、患者の気になる部分、痛む部分などを治療することで、口腔内の健康維持や向上に努めています。つまり、歯周病や噛み合わせなどの予防に対する処置まで行うということです。計画を立てて、治る可能性を的確に示し、無駄な時間のないようにしています。
また、自力で通えなく患者さんには、訪問診療も行っています。在宅介護にさまざまなサービスがあるように、歯科の訪問(診療)は必要なのです。噛めないと食事が食べられなくなり、栄養不足にも陥りますし、生活の質が落ち、慢性的な症状が引き起こりかねません。誤嚥性肺炎などの可能性も出てきます。この金沢地区に密着し、どのようなときも患者さんに寄り添い、命の最期までご一緒に、をモットーに頼られる歯科医でいたいと考えています。

コンセプトは、頼られ、寄り添うこと

「なごやか歯科クリニック」では、顕微鏡を使って、精密に治療をすることを心がけています。口腔内の健康状態は、生活の質に深く関わってきます。歯科に来る、来ない、ということよりも、わたしは、みなさんの口腔内の健康状態が悪くならないように、セルフケアをしっかりしてください、とお伝えしたいです。
的確な歯磨きや、『コンクールF』などのマウスウオッシュを併用することも、セルフケアのひとつの方法ですね。その他に、口や舌の筋肉を鍛えたり、顎下腺と耳下腺をマッサージしたりすることで、食事嚥下の機能向上、誤嚥を予防できます。加齢で萎縮してしまった唾液腺も、あいうえ体操やマッサージをすることで、根面カリエスの予防にも繋がるでしょう。更に口元の運動を続けていると、表情筋、口輪筋、頬筋、舌筋、口蓋帆挙筋も鍛えられますので、ご高齢になったときのために知っておいた方が対策がとれるでしょう。

 

※上記記事は2024年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

なごやか歯科クリニック 小岩 謙誠 院長

なごやか歯科クリニック小岩 謙誠 院長 KENSEI KOIWA

なごやか歯科クリニック 小岩 謙誠 院長 KENSEI KOIWA

  • 出身地: 横浜市金沢区
  • 趣味: スキー、サーフィン
  • 好きな映画: 「オーシャンズイレブン」
  • 好きな音楽: クラシック
  • 好きな場所: 温泉
  • 好きな作家: 東野圭吾
  • 好きな言葉: 「一期一会」

INFORMATION