京急「金沢八景駅」から徒歩3分、瀬戸神社の鳥居を出て正面、平潟湾に突き出た堤の先端に円形の琵琶島に琵琶嶋神社が鎮座します。琵琶嶋神社は、瀬戸神社の摂社とされます(神社の境内にある小さな神社を摂社・末社と呼び、その中で規模の大きなものや鎮座の由緒の深いものが摂社です)。
源頼朝が、伊豆三島明神を勧請して瀬戸神社を創祀した時に、妻の政子が竹生島弁財天を遷祀したものと言われています。御祭神は「市杵島姫神命」ですが、この神さまは、古く神仏習合の時代には弁財天として信仰され、今日でも「弁天さま」と親しまれています。
参道入口の右側に金沢四石の一つ「福石」があります。海中にあったものが、昭和41年の国道16号線拡幅工事の際に現在地へ移設されたらしいです。源頼朝が瀬戸神社参拝のため、平潟湾で禊(みそぎ)をした時に衣服を掛けた石なので「呉服石」とも、「福石」とも呼ばれたと伝えられています。古くこの琵琶嶋神社に祀られていた御神像(現在、市指定文化財)は、立姿の像であることから、立身弁財天と呼ばれ、頼朝・政子の立身出世と重ねて、身を立てる御神徳があるとされてきました。
伺った日は、地元の子どもたち作の灯篭が飾られていて、見に来ている人たちでにぎわっていました。地元に愛されて大事に守られている神社です。
※上記記事は金沢区.jpスタッフにより取材掲載されたものです。
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